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「房総のむら」は千葉県印旛郡栄町に位置する江戸時代の街並みをはじめ、貴重な建物が移築された体験博物館。千葉県が誇る隠れテーマパークだ。歴史好きな人もそうでない人も、家族連れでも楽しめる穏やかな時間が流れる房総のむら。
今回は夏に訪れた際の房総のむらの見所を紹介したい。
千葉県立「房総のむら」
〒270-1506 千葉県印旛郡栄町龍角寺1028
開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日:月曜日(祝・休日の場合は開館し、翌日休館)、年末年始(2020年12月26日~2021年1月1日)、臨時休館日(2021年1月5日、2月9日)
料金:一般300円/高・大学生150円
房総のむらへ!
房総のむらへは、公共交通機関を利用するとJR成田駅からバスで約20分と徒歩10分ほど。大規模な駐車場もあり、車で訪れるのも便利。
入り口のほうへと進むと、白い洋館のような建物がお出迎え。

千葉県会議事場
これは明治13年(1880年)に建てられた「千葉県会議事場」。現在、千葉市には建物は残っていないが、房総のむらで外観を再現しているようだ。和洋折衷の建物は、自然豊かな房総のむらでひときわ目立っている。
商家の街並み
入館料を払い、房総のむらへと足を踏み入れると、眼前に広がる商家の街並みに圧倒される。

商家の街並み
江戸時代から明治時代の商家を、佐原などを参考に復元している。よくドラマや映画の撮影でも使われているため、見覚えのある方もいるかもしれない。総合案内所を含めた17軒の建物は、どれも個性的で実際に建物の内部を見学することも可能。
本・瓦版の「葛飾堂」では、浮世絵が店内にずらり。当時の人気はどんな浮世絵だったのだろう?今とは違う出版の世界を楽しめる。

浮世絵がたくさん!
実際に体験をしてみよう!
房総のむらでは、色々な体験をすることができるのが評判。体験は当日予約すれば体験することが可能。小さい子供にも人気のようで、体験ができる場は活気があふれている。
私が体験したのは、 「畳コースターづくり」。畳と千代紙を使ったコースターづくりはなんと200円で体験でき、とてもお手軽。

畳コースター体験
好きな色と柄の千代紙を選び、畳を折り曲げて…スタッフの方が丁寧に説明してくださるため、誰でも簡単にきれいなお土産をつくることができる。私はキーホルダーに仕上げた。
他にも、風鈴づくり、べっこう飴づくり、千代紙ろうそく…と色々な種類の体験が楽しめる。
武家屋敷や農家の建物
商家の街並みがあるメインストリート以外にも、奥へと進むと様々な施設がある。

タイムスリップしたみたい?!
武家屋敷、農家、農村歌舞伎舞台、古墳群…広大な敷地なため、真夏に全部を回るのは大変だとは思うが、ところてんやラムネを購入して一休みすることも可能。まるでタイムスリップしたかのような静かな古民家は、時間の流れを忘れさせてくれる。

農家の門
暑さに悩まされる夏だが、昔の建物に入るとなぜか涼しく感じる。扇風機やエアコンといった機械に頼っていなかった昔の人々の知恵が詰まった建物から、私たちも学ぶことが多いのかもしれない。
また、房総のむらの入り口付近にある『コスプレの館』では、町娘や武士の衣装を有料でレンタルすることができる。町民になりきって、房総のむらの街を歩いてみてはいかがでしょうか。
<TEXT/明里>