売買されたアカウントの使い道とは……
診断・占い系サイトにはマルウェアの仕組まれたものが多い
それでは、販売されたアカウントはどのように使われるのだろうか……。実は、その多くがマルウェアなどのサイバー犯罪に使用されているようだ。Canon ESETのマルウェアレポートによれば、2019年4月ごろからHTMLに不正スクリプトを埋め込んだマルウェアが急増。2019年9月の時点で国内のマルウェアの21%を占めているという。こういった悪質なサイトは短縮URLを使えば気付かれにくいため、アカウントを購入したサイバーテロリストが診断サイトやニュースサイトに偽造して個人情報を盗み出す、と言った被害も少なくない。フォロワーが多く高インプレッションのアカウントは犯罪に最適なのだ。
例えば、「bit.ly」などの短縮URL生成サイトで作られた「【30秒でわかる】人気占い師の恋愛診断→https://bit.ly/」といった診断・占い系ツイートは要注意だ。このようなサイトをSNSと連携して利用すると、個人情報を抜き取られる可能性が高い。
短縮URLなど有識者でないと先ず知らない知識だし、信ぴょう性のあるサイトはそもそも自社URLでツイートすることが多い。短縮URLは悪質な第三者が特定の意図を持って作ったURLであると警戒心を持つことが大切だ。偽アカウントに無料占い診断……。まさに、「タダより高いものはなし」である。
＜TEXT／お雑煮＞
