博多弁に佐賀弁……“方言”を話すコンビニATMが増殖中!どこで会えるのか?

投稿日:12月 10, 2019 更新日:

イーネット_ATM

 今年の5月のことだったか。旅行で門司港駅前のファミリーマートに入った時のことだ。福岡空港を降りてから現金を下ろしていなかったため、そろそろ引き出そうかとATMにキャッシュカードを入れると……。

「ピロリローン。いらっしゃいませ、よう来たねぇ」

「おう。来たばい……なんか一言多いぞ!?」

 突然のフェイントに何が起きたか分からず、一度キャッシュカードを抜いた筆者。もう一度ATM操作を始めてみるも…「よう来たねぇ」。同じだ。こいつ、方言喋ってやがる……!あまりの衝撃に5回もATM操作してしまった。今まで聞いてきた「いらっしゃいませ」ボイスに方言が加わるだけで、新鮮味と興奮が半端ないって。

九州方言ATMは何処で出逢える?

福岡_ATM

方言ATMはコンビニやスーパーなどで出逢える(画像提供:ぱくたそ)

 こちらの“九州弁ATM”は2017年10月3日にご当地音声案内を開始。コンビニやスーパー、駅・生協など495箇所でご当地音声ガイドが聞けるという。

 方言の監修は福岡教育大学の名誉教授で、福岡県内の方言でも筑前の「よーきんしゃったね/またきんしゃい」、豊前の「よーきたね/またこんね」筑後の「よーこらしゃったね/またこんね」の3パターンを地域ごとに実装する拘りっぷり。さらに、各地域の音声は福岡銀行が担当。地域プロモーションの巧さに頭が下がるばかりだ。

 この方言付きATMを設置しているのは、コンビニを中心にATM設置・管理を手がける株式会社イーネットだ。ファミリーマートやドンキホーテでお馴染みの赤紫色のATM「E.net」の会社である。同社は1999年10月8日にコンビニに初めての共同ATMを設置したことでも知られ、「地域に密着した親しみあるATM」を目指して方言ATMを実装したようだ。

福岡だけじゃない。全国に広がる「方言ATM」

方言_ATM_沖縄

「方言ATM」の第一号は沖縄・ウチナーグチだった(イーネット・公式HPより)

 因みに、同社の方言ATMがこれが初めてではない。一番最初に導入されたのは沖縄県・ウチナーグチだ。2012年7月17日に「はいたーい、めんそーれ(いらっしゃいませ」「にふぇーでーびる(ありがとうございました)」などの方言を、沖縄県内210台のATMに実装した。

 これをきっかけに同社の方言ATMは拡大。現在、E.netで方言が聞けるのは5県あまりの都道府県に及んでいる。例えば2016年に導入された石川県・能登では「よーおいでたねー」、2018年に導入された愛媛県では「よーおいでたなもし」などの方言を聞くことができるそう。

 このように地元住民・観光客も楽しめるような仕掛けが作れるのも、全国展開・かつ不特定多数の利用がある、ATMならではのものだろう。普段使っている上では何気ないものだが、方言というアクセントが添えられるだけでグッとATMに親近感が湧いてしまう。方言付きATMが全都道府県に広がると、旅行・お出かけがもっと楽しくなるかもしれない。

<TEXT/お雑煮>

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