都電荒川線・三ノ輪橋駅の「ジョイフル三ノ輪」。活気あるレトロ商店街で食べ歩き

投稿日:6月 23, 2020 更新日:

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明里

休日は一眼レフを片手に下町やディープなスポットを散策するのが生きがいな女子大生です。

「ジョイフル三ノ輪」またの名を「三ノ輪橋商店街」と言う。

三ノ輪橋は都内唯一の路面電車・都電荒川線が走る停留所。その近くにあるアーケード商店街が地域の人々の憩いの場として賑わっていると聞いた。

レトロな雰囲気漂う商店街だが、まだまだ活気があふれる雰囲気だ。食べ歩き散策にもぴったりのジョイフル三ノ輪商店街を散策する。

都電荒川線・三ノ輪橋駅

都電荒川線

三ノ輪橋。都電が走る街。これほど心躍るものはないのではないかと思うくらい、令和とは思えない懐かしい雰囲気が漂う街だ。

都電に馴染みが無い私にとって、都電を降りて商店街へと向かう旅路はなんとも言えない懐かしさを感じる。(経験したことがないのに懐かしい感じがするのは変かな)

三ノ輪橋駅のアーチ

三ノ輪橋駅付近だけでもとても魅力的。

駅を降りてすぐの「都電グッズ屋さん」では手書きの可愛らしい看板がお出迎え。とても和む。

また、「男女サウナ光楽 温水プール」の文字が遠くに見える。
イルカのようなキャラクターが霞んで見える。ザ・商店街という感じがする。

「男女サウナ光楽 温水プール」

そして木の素材がむき出しになった赤い鳥居が線路脇に建っている。
時代が変わっても変わらずこの街を見守ってきた鳥居に手を合わせて商店街へと向かう。

かなり年季の入った赤い鳥居

90年以上の歴史梅沢写真会館とパン屋さん

ジョイフル箕輪へと向かう前に気になる建物があったので寄り道。

三ノ輪橋駅から日光街道へと進むと、立派な写真館があった。「梅沢写真会館」として今も営業中だ。3階建てとなっているレトロな建物は、1927年に建てられたものだそう。1階の吹き抜け部分は日光街道から駅への抜け道となっている。

梅沢写真会館

そしてウロウロしていると、どこからか焼き立てパンの良い香りが…。
匂いに釣られ、パン屋「ポエシー」へと入ることにした。

パンだけでなく手作りケーキも並んでおり、どれも美味しそう。そして安い。くるみぱん70円など、食べ歩きにちょうどいいサイズと値段だ。

パン屋ポエシー

活気溢れる「ジョイフル三ノ輪」商店街

ジョイフル三ノ輪、入り口

お目当てのアーケード商店街、ジョイフル三ノ輪へ。青いアーケードと2階建ての建物のレトロな組み合わせが続く。

こうした商店街では、建物だけでなく小物や路地裏もチェックしたいところだ。
周りを見渡していると、某ネコのキャラクターのようなものを発見。これは…。

キャラクターのような…


少し歩くと、人通りが多くなってきた。
自転車も歩行者におかまいなしにビュンビュン通るため、写真撮影には気を付けたい。

人通りが多い商店街の雰囲気

道の両脇に並ぶお店に多くの地元の方々が、お昼前から並んでいた。コロッケ、焼き鳥、唐揚げ…両脇から良い匂いが漂う。特に店先に並ぶコロッケの値段が破格で、つい驚いてしまった。

コロッケの値段が破格…

こんなに活気あふれる商店街も今はもう珍しいのではないかと思う。
スーパーのような統一された配置ではなく、雑多な感じがとても人の温かみを感じる。

中でもかなりの規模で営業している「とりふじ」は、種類も豊富だ。看板の文字やとりふじのキャラクターにもこだわりが見える。

多種多様な惣菜が並ぶ「とりふじ」

 

紅ショウガの天ぷらともつ煮込み

少し歩くと見えてきたのは「お惣菜の店 きく」。店先でごぼうやにんじん、えびなど色とりどりの天ぷらを売っている。

中でもひと際目を引くのは、真っ赤な紅ショウガの天ぷらひとつ90円という破格な値段にも関わらず、手の大きさくらいのサイズがあり、インスタ映えもしそうなインパクトがある。

お惣菜の店きく

紅ショウガの天ぷらは経験したことがなかったため、恐る恐る口に。想像以上に美味しい。ピリッとしたショウガの辛さが天ぷらの衣にぴったりだ。お酒のおつまみにもなりそうだし、脂っぽいのが苦手な方でもペロッと食べれそう。

この天ぷらはやみつきになりそうな勢いだ。

そして今度は牛もつ煮込みの匂いが漂ってきた。商店街を抜け、都電とは反対側の住宅地を歩くと見えてくる「田川商店」

牛もつ煮込み「田川商店」

かなり古い老舗のお店らしい。大きな鍋にぐつぐつとした牛もつ煮込みが見える。白いカップに並々盛り付けてくれる。これもお酒が進みそう。

 

毎月11日は弁天様の日

「毎月11日は弁天様の日」

商店街を歩いていると「毎月11日は弁天様の日」と垂れ幕やポスターが掲示されている。弁天様とはどのようなものなのか…気になったので探してみた。すると、弁天様はは商店街の一本裏の建物にひっそりと佇んでいた。

中島弁財天

「中島(なかのしま)弁財天」と呼ばれる弁財天は、屋敷の中にあった大きな弁天池に祀られていたものだそう。

時代を経て、地域の方々に大事にされている様子を見るのはなんだかほっこりする。
食べ歩きをしながら、地域の歴史に思いを馳せるのも良い旅だ。

 

<TEXT/明里>

 

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