淡路島・ラヂオ・サービスエリア【鬱になったから西を目指した(1)】

投稿日:4月 13, 2020 更新日:

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お酒菜

お酒菜

「すごいお雑煮」編集部のライター。釣りと読書と煙草。

この話は決して褒められた話ではない。精神を病んだ人が、もしこの記事を見ても真似はしないでほしい。

〜〜〜〜〜

私は鬱の診断を受けた。理由は仕事であるが、どれが特別な原因とはいえない。

診断を受け休職をした次の日、一日中寝た。そしてその次の日、私は西へ向かった。目的なんてなかったけれど。

以下の話は、その時に書いていた手記を基に書く。

意味もなく四国を目指して

気がついたら、淡路島まで来ていた。

我ながら、出発前に風俗に行ったのは、馬鹿すぎると思う。

けれど、良い人に出会えた。そんな風に考えている。いや、やっぱり意味が分からないけれど、自分が。

風俗街を出てから、三時間? 四時間? 経っていた。分からないけれど。ノンストップでここまで来ていた。

ずっとラジオを聞いていた。「クリーピーナッツのオールナイトニッポン」、「#むかいの喋り方」。

ラジオのトークで、嫌いなファンキーモンキーベイビーズが流れていた。

諦めないから、諦めたくないから。嫌いなのに、なぜか泣けてきた。嫌いなのに。

ファンキー加藤はゴミクソ野郎だと思っている。でも、こんな時は、そんな野郎の歌でも響いてしまうらしい。

「#むかいの喋り方」で、久々に声を出して笑った。金田の話で。

佐久間さんのラジオを聴いて、やべえ奴だと思っていたけれど、ゲストの回を聴いて、憎めない奴だと思った。でも、やっぱりやべえ奴だと思った。

意味もなく四国を目指して、いざ四国が目の前にして、今夜どうしよう? なんて考えている。まあ、徳島で飯食ってからで良いのかな。

深夜高速、サービスエリアにて

好きな女性とずっとラインをしている。

かっこ悪いな、なんて思いつつ、最近返していなかったので、実は会社を休んでしまったよ、と返した。

「無理しないで、本当に」といった内容の返信が来ていた。友達として心配だよ、と。心配してくれていることにも妙な下心を抱いてしまっている自分に、涙が出た。

自分は浅はかだ。

会社のことも考えたくなくて、実家にも近づきたくなくて、とりあえず西を目指していた。

とりあえず、どこがゴールなんだろうか。

足摺岬? 枕崎? はたまた、日本一周?

無計画が過ぎたけれど、とりあえず月曜日にはまた医者に行かないといけない。

曜日感覚がなかった。今日は木曜だと思い込んでいたけれど、実は水曜日だったらしい。意外と時間はあるな、なんて。

人に迷惑をかけたくない一心で、ものすごく迷惑をかけている自分に嫌気が。

きっと今、目の前で自分の命と引き換えに助けられる命があれば、すすんで命を引き渡す気がする。躊躇はしてしまうだろうけれど、でも最終的には。

死にたい願望はない。けれど、生きる意味は分からない。

理想の死場所を探しているわけではないけれど、見つけてしまったら、そこに骨を埋めてしまうかもしれない。

(淡路島のSAにて)

ー鬱になったから西を目指した(2)ー

<TEXT/お酒菜>

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