近年注目の台湾カルチャー。アジアンでちょっぴり気の抜けたスタイルが話題を呼び、9月27日には台湾のショッピングセンター「誠品生活」が東京・日本橋に出店するなど、その勢いはとどまるところを知りません。
そんなカルチャーは音楽シーンにもやってきてます。台湾ではシティポップやオルタナティブ、エレクトロニカなど、日本と親和性の高い音楽が流行っていることが特徴。この1年間だけでもDSPS、9m88を始め、多くの台湾ミュージシャンが来日しました。
そんな台湾音楽シーンを牽引する、魅力たっぷりのポップアップストアが、台北・中山にあるんです。
バンドマンが営む、音楽シーンの拠点
そんなお店がこちら、「PAR STORE」さん。台北MRT、松山新点線・淡水新義線「中山駅」徒歩5分。台北の下北沢と呼ばれる地域の一角にある、こじんまりとしたポップアップストアです。
実はこの店、台北を拠点に活動するポップロックバンド「VOOID」のフロントマン、洪申豪(Hom-Shenhao)さんが手がけたお店なんです。現地では“モンキー”という呼び名で親しまれているとか。
VOOID結成前は「透明雑誌」というバンドで活動していて、“台製NUMBER GIRL”などとプッシュされていた記憶があります。懐かしいなあ。高校時代よく聴いてたな。
台湾全土のバンドサウンドを網羅
PAR STOREではVOOIDの音源はもちろん、モンキーの自主制作盤など、ここでしか手に入らないアイテムも豊富。また、落日飛車やElephantGymのオフィシャルグッズから台湾インディーズバンドのCD・ZINEまで、あらゆるアーティスト・クリエイターのアイテムを網羅しています。
ここに行けば台湾の音楽シーンを心ゆくまで存分堪能できる、まさに拠点であり、聖地なのです。
愛用のギターまで。ファン垂涎の装飾
見所は商品のバリエーションだけじゃないんです。店内を奥に進むと、開放感のあるスペースが。なんとここにはストリートファイターⅡの筐体と、モンキー愛用のムスタングが。PAR STOREではドリンクも提供しているので、もしモンキーがお店に居れば、一緒にビールを飲みながらストリートファイターをプレイ……なんてことも、夢じゃないかも。
理性飲酒。シャレの効いたグッズの数々
どのグッズもオシャレで可愛い。迷いに迷って、筆者はこちらを購入。PAR STOREオリジナルのTシャツとステッカー。「理性飲酒・衝動去愛」って良い言葉だな。座右の銘にします。この日は夜からVOOIDのライブがあったので、そのままTシャツを着て向かうことに。贅沢なひと時を過ごすことができました。
ちなみにお客さんの中には日本人の方も多く、音楽談義を交わしたり、のんびり店内を眺めたりと、想い想いの時間を過ごしているようでした。店員さんも日本語が堪能で、気兼ねなく買い物を楽しむことができますよ。台北を訪れる際にはPAR STOREで、思う存分音楽に触れ合ってみてはいかがでしょう。
<TEXT/お雑煮>