「ステマ」がSNSで過激に炎上する理由とは

投稿日:12月 7, 2019 更新日:

どうしてSNSステマは過激に炎上するのか

ステマ_SNS

 しかしそのイメージに反して近年では、SNS上のステマが加熱していており、インフルエンサーのPR広告の3-4割がステマだと言われている。

 この問題の背景には、SNSならではの事情がある。例えばメディアではこれまでの騒動を受け、ステマに対して厳格な措置が取られるようになった。大手ニュースアプリでは各媒体の記事を掲載前に検閲。文章内で、モノ・サービスを扇動的に紹介するものは弾かれる仕組みだ。

 しかしSNSでは、ガイドラインで広告表示が義務付けられている場合もあるが、ユーザーが検閲なく投稿できるためステマ判別が難しい。現在の法律ではステマの報酬受け取りに違法性がないことも、現状を悪化させている要因の一つだろう。

 さらにインフルエンサーによるステマが横行するにつれて、「血液クレンジング」のように倫理観の欠如した商品・サービスの紹介も増えてきた。こういった悪質なステマやネガティブイメージが重なり、ネットユーザーがステマ全般に強い抵抗感を示すようになったのではないか。例えば『アナと雪の女王2』のステマはコンテンツ自体合法のものだし、世代・感覚の近い漫画家のファンなど、ターゲットに沿ったマーケティングが行われていたように見える。しかし既に「ステマ=絶対悪」の構図が根付いているために、ネットユーザーがステマと思われる宣伝を見つけては過剰に炎上させるようになったのだろう。

企業PRにステマは高リスク

 かなりの頻度で見かけるようになったSNSのステマ騒動。確かにPR表記しないで宣伝を行うと、消費者との距離感が近づき、より魅力的に映る宣伝ができるかもしれない。しかし、一度バレてしまうとサービスの信頼を全て失ってしまう恐れもある。いくら効率的とはいえ、SNSでの炎上がありうる現在、企業PRでのステマは控えた方が賢明だ。

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