台湾に残る日本の蒸気機関車。「高雄鉄道博物館」へ行こう

投稿日:12月 24, 2019 更新日:

日本型蒸気機関車にうっとり。希少な車両も

台湾_蒸気機関車_C55

CT259系(C55)蒸気機関車。台湾特有のバンパーが印象的

さて、哈瑪星駅を下車して見渡すと真っ先に目に飛び込んでくるのが、日本統治下の蒸気機関車、DT609(国鉄9600形)とCT259(C55形)の2両である。バンパーなど、台湾向けのマイナーチェンジが施されているが、日本型ならではの端正で重厚な顔立ちは健在だ。

しかしまさか台湾で9600形を見るとは……この車両は国鉄の全身・鉄道院が開発した国内初の大型蒸気機関車なのだ。こうして鉄道開発の威信をかけて、はるばる海を越えてきたのだと思うとなんとも灌漑深い。C55も既に日本では4機しか現存しておらず非常に貴重な車両だ。デフレクター(除煙板)カッコいいなあ。



 

50型_蒸気機関車

静態保存されている50形は開通当時から活躍していた

ヤードを留置線の方に歩くともう一台、日本製の50形蒸気機関車が保存されている。前の2両に比べてこじんまりとした印象だが、こちらは更に希少で、汽車製造が台湾総督府鉄道向けに製造した車両である。同グループは縦貫線開業当時から活躍しており、現在現存しているのはこのCK58号機のみ。アジアンなルックスが印象的だが、こういった車両も日本の鉄道メーカーが作っていたとは驚きだ。

他の博物館にはない“臨場感”に浸ろう

高雄港_客車

錆だらけの客車なのに、再び動き出しそうな臨場感を感じる

正直なところ、鉄道博物館というには車両の数が少ないし保存状態もイマイチである。しかし一帯の再開発が進んでいる中で留置線がそっくりそのまま残された光景は、どの鉄道博物館よりも臨場感があり、車両が生き生きしているように感じられた。既に役目を終えた駅舎のはずなのに、耳をすませば潮風に乗って貨物列車の汽笛とジョイントが聞こえる……そんなドラマを目の前に再現してくれるのが、ここ、高雄鉄道博物館なのだ。

<TEXT/お雑煮>

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