匿名ユーザー
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ここ数年、欧米を中心にマリファナ合法化の動きが加速している。その影響もあってか、日本でも若者の大麻取締法違反による検挙は大幅に増えて、警視庁の発表によればその数、ここ4年で2倍以上だ(人口10万人あたりの大麻事犯検挙人員の推移/警視庁)。
関心も高まってるようで、TwitterやなんかのSNSを見ていると、薬物体験記を記したツイートやドラッガーまがいのアカウントが増えた。こういったものに群がって拡散するのも馬鹿馬鹿しいけど、一方で本当に広がっている様子も見られる。なんかの弾みで知り合った同い年の女は「知り合いづてに回ってきて部屋で蒸かした。眠くなった」なんてサラっと口にするし、今や円山町を歩けばハイになる成分だけ取り除いた「マリファナコーヒー」なんてのも売られてる。
そんな昨今の国内ドラッグ事情。ここで気になるのが「マリファナは合法化に値するのか」という点だ。推進派は揃って「依存性がない」「健康に良い」「うつが治る」などと口にするけど、メリットだらけなら直ぐにでも合法化するはずではないか。もしかして、マリファナを知らない我々を良い方向に洗脳しようとしているとか。
これは実際に、現状を理解しないことにはなんとも言えない。
興味本位が一番危険なのはわかってる。わかってるんだけど、興味本位で、筆者はカンボジアへ飛んだ。
はじめに この記事は全てフィクションです。 文章内に登場する国名・地域名・店舗などは一切関係ありません。 ならびに、大麻取締法に違反する行為を教唆や扇動、ほう助、示唆する内容・意図ではないことをここに明記いたします。 (文章内に登場するピザは、すでに多くの方が言われている通り「普通のピザ」です) 国内海外問わず、薬物を摂取することは違法です。法律を理解し、必ず遵守して頂くようお願いします。 (2020/02/07 管理人)
ハッピーピザに出会うべく、プノンペンへ
1月某日。某空港から3時間かけてプノンペン国際空港に降り立つと、ムンとした熱気が襲ってくる。入国審査を済ますと直ぐに着ていた上着を脱いでTシャツに着替えた。空港から市街地までは4kmほど。エアポートシャトルからトゥクトゥクに乗り換えて宿泊先へ向かい、先にチェックインを済まして荷物を預けた。

メコン川に沿って繁華街が広がっている
なぜカンボジアに飛んだのか。それは、ピザを食べるためだ。
ハッピーピザ。
そう、カンボジアではマリファナを食用で扱うことは合法であるため、プノンペンとシェムリアップにハッピーなピザが食べられる店があるのだ。その店はプノンペン市街地からトゥクトゥクで10分ほど、メコン川に沿って広がる繁華街にある。

王宮を過ぎると、スナックやバーが増えてくる
メコン川の景色を楽しみながら歩いていると、王宮とナイトマーケットの間にスナックやバーがひしめく一帯が見えてきた。夜になるとこの一帯はネオンがきらめき、アジアンな空気に包まれる。どうやらこの辺りのようだが……。
メコン川の繁華街にある、3軒の「ピザ屋」

3店舗に渡って連なるピザ屋さんを見つけた
あった、ピザ屋だ。3軒のピザ屋が綺麗に連なっている。これらはそれぞれ別店舗だが、全て正真正銘のハッピーピザ屋だ。道を渡って近づいてみると、トゥクトゥクの運転士が「マリワナ?ハーブ?」と声をかけてきた。先ずはこの中でも評判の店舗へ。入り口に立つと女性スタッフが駆け足でやってきた。メニューを見ながら念の為、「(自主規制)はあるか?」としつこく尋ねてみると、「It's fine.OK」との答えが。そのまま奥の席に通された。

店内は薄暗く閑散としている
店内は薄暗く閑散としている。ランチタイムだからか他の2店舗と比べて入りは少なく、客は筆者と白人男性の二人だけだった。12時開店で23時閉店というのだから、よほどストイックなのか儲かっているのか……。
席に着くと直ぐにメニューを手渡された。パラパラとめくってみると、パスタやホットドッグなどの洋食メニューの先にピザのページが現れる。6ページはあるだろうか、ピザーラやピザハットなんかに匹敵するバリエーションだ。
ピザメニューに謎のオプションが

ピザメニューの上には謎のオプションが
ただ、普通のピザ屋と決定的に異なるのが、メニューの上に書かれた謎のオプションである。
(Extra Happy $3,Very Happy $4,Get High $5)
これが何を意味しているのかはわからないが、筆者はベーコンスパニッシュピザのMサイズに(Get High)をトッピングし、デカンタのビールをオーダーした。なんといったって昼時はサービスタイムでデカンタのビールが$2.5ドルなのだ。せっかくのカンボジアを存分に楽しむ以外ないだろう。ちなみに(Get High)をオーダーできるのはMサイズのピザから。

ベーコンスパニッシュピザがやってきた
ビールを先に飲みながら15分ほど待っていると、焼きたてのベーコンスパニッシュピザがやってきた。モチモチの生地にチーズのふわっとした香りが漂っていかにも絶品の予感である。それでは、いただきます。
〜実食編はこちら〜
2022/02/22追記
2021年12月19日、プノンペン警察の立ち入り検査で近隣店舗が閉鎖したというニュースがありました。カンボジア国内での食用は合法ですが、取り締まり強化によって状況が変化している可能性があります。また、この記事はすべて架空の食材を題材としたフィクションであり、 文章内に登場する国名・地域名・店舗などは一切関係ありません。 ならびに、大麻取締法に違反する行為を教唆や扇動、ほう助、示唆する内容・意図ではないことをここに改めて明記いたします。
<TEXT/匿名ユーザー>