栄町の面白いコンセプト系風俗店
様々な歴史があって現在も風俗街としての役割は果たしている栄町だが、同じ風俗街の吉原と比べると、全く雰囲気が異なる。
吉原は昔からの名前を引き継いでいるような老舗のような名前が多く、建物の形式も3階ほどで全体的に落ち着いている。一方で栄町は、現代風な目を引くお店が多く、高い建物から低い建物まで雑多だ。
栄町南通りを歩いていると、右手に見える巨大なお城。
あれ、千葉城ってこの場所だっけ。と錯覚してしまうほど、外観は立派なお城だ。
近づいてみると、和風なコンセプトの風俗店であることがわかる。どのような人が好むのだろうか。
巨大なマンションのような建物に掲げられた看板には、少女戦隊のようなイラストが描かれており、一瞬パチンコ屋かと思った。それにしても、少女の背後に描かれたイラスト、どっかで見覚えあるアニメに見えるんだが…。
至る所に18禁のマークが目を光らせており、無料案内所も多数。
今はとても綺麗な道が広がっているハミングロードパルサには最近改装されたと思われる強烈な風俗店が構えている。「妄想倶楽部」と「秘密倶楽部」。壁一面に書かれた卑猥な言葉が、広く明るい道路に面していて不安になる。
さらに路地を入っていくと、壁一面に電車の写真。ここは「E231 痴漢特区」。痴漢がテーマの風俗店だ。実際に存在することに驚きを隠せない。
「いいとも!」の文字が人気テレビ番組を連想させるお店。どうやらコスプレの風俗店らしい。
そしてひと際濃いコンセプトが立ち並ぶ通りに出遭う。
「人妻の秘密 不夜城」は、建物の外装が西洋のお城を思わせるような昭和レトロな感じがいい。
「OLA子」は、壁一面にOLの隠し撮り写真がデザインされ、圧巻。女性としては複雑な境地になるが。笑
「熟女倶楽部」。そしてこっちは熟女専門のようだ。しかし、デザインされた写真は熟女のような感じはしない。
「人妻A子」。人妻の人気は高いのだろうか。それにしても目立つ看板だ。
関東でチェーン店を持つ「角海老」も、栄町には複数件存在。吉原では目立っていたが、ここでは大人しいようだ。
栄町駅すぐそばにある「英国館」はすっかり廃墟化してしまったが、ビジネスホテル「大老」が建物の上層部で営業中のようだ。中は普通のビジネスホテルらしい。
城主気分を味わいたい人にはおすすめかもしれない。
他にも色々気になるもの
濃いコンセプトな風俗店以外にも、気になるものが。
二階部分に取り付けられた扉。本来は階段がついていたのだろうか。そのような形跡もなく、混乱する。
ある建物の窓についている円盤のデザインは、どのような意味合いなのか。
廃業してそのままになっている風俗店も多い。
風俗店ではないが、時代が磨いた酒というキャッチコピーに惹かれる。
現存する氷問屋を初めて見た。教科書に出てくるレベル。
千葉市栄町立体駐車場、いつ崩れるかわからなそうな古さ。でも、駐車している車があったので現役のよう。全体的に錆びていて、建物が泣いているみたいだ。
韓国系のお店も未だに数件連なっており、カオスな状況。
赤線として名残は他の場所に…
栄町には赤線の歴史はないが、千葉市中央公園の近くに蓮池通りと呼ばれる場所がある。ここにはかつて花街として華やかだった歴史があるそうだ。千葉の探索はまだまだ続きそう。
栄町は、至る所に大きな駐車場が虫食いのようにできており、今後、退化のスピードは早くなるだろう。かつての繁栄も忘れられる日が近いかもしれない。
<TEXT/明里>