ノートや手帳を買っても、右半分のページしか使わなくてもったいない思いをしたこと。
一度書いたノートを見返すことがほとんどなく、使用済みのノートが増えていくこと。
こんなことありませんか?
そんな方々にピッタリなのが、この「HINGE」です。
セレクトのきっかけ
HINGEは、TENTというデザイナーさんが「知らんがな」という気持ちで生んだ製品です。
(注:知らんがな=TENTが所属するプロジェクト・idontknow.tokyoが掲げる、「デザインなんて知らない」という価値観のこと。既存の製品から不便な点を洗い出し、新しいプロダクツを創り出す)
100均のクリップボード。
これを見て、このモノの評価に「知らんがな」というブレークスルー(クリップが邪魔・カバンに入れると紙がぐちゃっとなる、というデメリットを解消すること)を経て、スリムで持ち運びに便利な新しいカタチのバインダーを定義しました。
この詳細は彼らのHPをご覧ください。
出逢いのきっかけは、このHPをFacebookで知り合いがシェアしていたことです。
これを読んだとき、モノそのものというより、HINGEが生まれる過程に興味が湧きました。
「使いたい!」というより、「現物を見てみたい!」という気持ちで購入しました。
買う前の印象
ストーリーは気に入ったものの、モノとしての最初の印象は「ちょっと材質のいい、ただのクリアファイル」でした。
特別な技術を使っているわけでもなく、探せばありそう。
実際、類似品は大手のキングジムから1/4程度の価格で販売されています。
こちらが350円に対して、HINGEの1,300円はちょっと高いなーとも思っていました。
想像以上に使いやすい。HINGE、3つのオススメポイント
さて、現物はどんなものかと。
いよいよ入手しましたので、早速つかってみました。
いざ使ってみると…良い。これは良いです。
横長前提で作られていること
1つ目の推しポイント。
ノートや手帳の類は、だいたいページ単位で使うので基本的には縦長です。
机に置いてある状態では横長なのに、いざ使うと縦。右か左、どちらか半分は基本的にただ広がっているだけのスペースです。
最近はPCのモニタを見ながらメモや書き物をすることが多かったり、書いたものを資料に落とし込む作業が多かったりするので、PCの画面と同じ横長スタイルは非常に仕事が捗ります。
薄くてコンパクトなので、上の写真のようにPCのキーボード上でも使えます。
そもそも私、ノートの左側のページってほとんど使いません。
反力で勝手に閉じてきたり、リングノートだとリングが痛かったり、前のページの内容が透けて見えたり……あまり使いやすいカタチではありません。
コピー用紙単位で使用するこの製品の場合、その悩みは皆無です。
持ち歩くモノが減る
2つ目の推しポイント。
コピー紙を挟むスペースありますが、基本的に20枚程度までしか入りません。
なので、この時点でコンパクト。
紙がなくなれば継ぎ足せばいいので、ノートを持ち歩く・買い換えるよりも持ち歩くモノは減るし、コスパも良いです。
クリアファイル・バインダーがライバル製品のような商品ですが、実はノート代わりになるっていう代物。
会社にA4サイズを置いて、かばんにはA5サイズを入れて歩いてます。
情報整理が上手になる
3つ目の推しポイント。
これが実は一番良い点かもしれません。
上述のようにノート代わりに使えます。
紙がなくなったら継ぎ足す、ルーズリーフのような使い方なのですが、これが何が良いかと言うと
・余計な情報はすぐポイっと捨てられる。
・必要な情報はコピー用紙単位で簡単にスキャンできる。
必要な情報も不要な情報も長時間残しておく必要がないんです。
ノートにたくさん書いても読み返すことがほとんどないってこと、あると思います。
そして書き終わったノートがどんどん貯まっていく。。。
そんな私にはぴったりな新しいカタチのノートでした。
まとめ
「知らんがな」から生まれた本製品ですが、
私は私なりに、作り手の意図を更に「知らんがな」して使っている気がします。
多様な人間に多様に対応してくれるモノ。
このHINGEは、作りはとってもシンプルなんですが、使い方は多様。
そういうモノなのかもしれません。
<TEXT/ゼットン>