ビジネスホテルのカーペットを汚してしまった!弁償代はいくらかかるのか

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すべての人間は、恥をかくために生まれてきた。かつて夏目漱石はそう書き残した。しかし我々は、そんな格言では開き直れない“大恥”をかいてしまうことがある。僕はその一つに「ビジネスホテルのカーペットにゲロを撒き散らすこと」をあげたい。

カーペットを汚してしまった!いくら請求される?

※画像はイメージです(以下おなじ)

ある日の飲み会、つい弾みすぎて記憶が飛ぶほど泥酔してしまう。最後の記憶は、同僚の前で日本酒を一気にあおった時。目がさめると、見知らぬベッドの上で横になっていた。辺りを見渡すと、なんと部屋一面に吐瀉物が巻き散らかっているではないか。シーツも、カーペットも、真っ茶色に汚れている。なんということだ……自分の記憶のないうちに、トイレに間に合わず撒き散らかしてしまったのだ。大恥おろか文字通り、人生の“汚点”である。

さて、このような場合、ホテルから請求される弁償代はいくらになるのだろう?

結論から言うと、これはホテルによって異なる。今回は寄せられた実経験に基づき2つを紹介しよう。

ケース1:“すごい”ホテルの場合

一つ目の事例は、全国の都市部駅前に展開するビジネスホテルチェーン「“すごい”ホテル(仮名)」だ。この日は街のはずれの居酒屋で接待。泥酔して記憶を飛ばし、担ぎ込まれた。午前3時、目がさめて事件発生を確認。それから明朝まで格闘するが、翌日の仕事があるため断念した。

部屋を汚してしまったことを申告しチェックアウト。退勤時に改めて訪問し、支配人に直接謝罪したという。その後チェックイン時に記入した電話番号に支配人から着信が。弁償代は清掃費用とカーペット代、清掃期間の宿泊補償を合わせて25000円の見積もりと伝えられた。

しかし、「清掃終了次第、請求書を送ります」と言われたものの、その後連絡は来なかったという。ちなみにこの方、泥酔時にシューズを紛失しホテルからスリッパを借りて出勤したそうである。

部屋の状態:カーペット・シーツに吐瀉物

弁償代:25000円(清掃費用+カーペット代+清掃期間の宿泊補償、見積もり時)

ケース2:蒲田系インの場合

次の事例は、同じく全国にチェーン展開する「蒲田系イン(仮名)」。学生時代に所属していたバンドサークルのライブに呼ばれ、打ち上げで羽目を外して泥酔、担ぎ込まれた。午前8時、部屋の異変に気付く。カーペットが汚物で散乱しているが、よくみると吐瀉物ではなく【自主規制】だった。よく見ると、履いていたズボン・下着にも付着していたとのこと。我慢ができず、そのまま足してしまったそうだ。

もちろん原状回復などできるはずもなく、部屋を汚してしまったことを清掃員・フロントに申告しチェックアウト。翌日、ホテルより着信があり、カーペットの交換費用2700円(1枚270円×10枚)を請求された。

部屋の状態:カーペット・シーツに【自主規制】

弁償代:2700円(カーペット代のみ)

必ずチェックアウト時に自己申告すること

ここで重要な点が、カーペットを汚してしまった場合はチェックアウト時に正直に申告することだ。二つの事例からもおわかりいただけるように、弁償代には相場がなく、基本的にホテル側の「言い値」である。ただし、ケース1のように事後対応によっては無罪放免となることもありうるのだ。

自身で原状回復することは不可能である。どんなに綺麗にしたとしても匂いが残るため、清掃時には必ずバレてしまう。無断でチェックアウトすると、ホテルによってはさらに高額な請求など、大ごとに発展する可能性もあるため必ず誠意を持って申告しよう。

<TEXT/お雑煮>

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