常磐線で氷結を飲むときに周りにバレない方法

投稿日:11月 22, 2019 更新日:

常磐線1

 

冷凍都市・東京には常磐線という人類最強の中距離近郊路線がある。

沿線の見どころといえば……


・「西のあいりん、東の山谷」と呼ばれるドヤ街、南千住
・あの信仰宗教の教祖が余生を過ごした、東京刑務所
・百貨店を失って退廃的な松戸
・競輪でトんだ中年がホームに跳ぶ、北松戸/取手
・自称原宿、サイファー大増殖。
・つくばに人権をもぎ取られた茨城東部
・行き着く果ては納豆の聖地、水戸である。


なんと色気のない事か。

常磐線 氷結Deep Dope

そんな行けど行けどもDeepでDopeな常磐線。代表する特産品といえばやはり、氷結である。

一度、常磐線に乗ってみると良い。平日午後19:30、上野駅11番線ホーム、清掃を終えた始発電車が客を乗せた直後。休日・午前11:00、松戸駅11番線ホーム。日中、軽やかな日差しの下、どこからともなくシューッ・コンッと軽快なスタッカートが聞こえる筈だ。

彼らは常磐氷結ドラッガーだ。

土日祝日、始発から終電まで、鳴り止まない氷結協奏曲。色気のないこの路線に華を添えるように、スーツ着たオッチャンが・スポニチ持った爺ちゃんが・スーツケース持った姉ちゃんが、今日も常磐線で氷結を開けている。

嗚呼、なんてDeepでDopeな常磐線。常磐線の氷結は、近頃珍しい純正サブカルチャーに他ならない。

正しい常磐線と氷結の付き合い方

酒を飲む男

かくいうそんな私も、常磐線で氷結を嗜むようになって何年が経つだろう。そんなドラッガーの私が今回特別に、常磐線での正しい氷結の嗜み方を伝授しよう。

①必ず角(かど)席を取る

常磐線で氷結を嗜む必須条件である。これができない者に常磐線で氷結を飲む資格はない。

基本的に電車の座席には、ドア寄り・車端部に"角席"と呼ばれる座席がある。この席は両側のうち片側が仕切り板、あるいは壁面になっているVIPゾーンだ。ここを確保したら、飲みかけの氷結を壁面と太ももの間に挟むことができる。こうすれば、氷結をこぼす心配もないし、壁面と太ももの間に隠れるため、飲んでいるとき以外は氷結を飲んでいるとバレる事はない

極めてサスティナブルな基本姿勢だ。とりわけ車端部の角席は目撃される人数が最も少ないため、積極的に抑えに行こう。

②氷結はドア開閉時に開ける

氷結は炭酸の圧力が高いために、ダイアモンド型の特殊なプレス加工が成されている。そのため開栓時にはこの加工がへこみ、プシューーーーーッ コンッ
と大きい開栓音が響く。この開栓音が鳴る事で、自身が氷結を飲んでいる事が周りに知れてしまい、ドラッガーとって大きな痛手となる。


これを防ぐためにも氷結はドア開閉時に開ける。電車のドアは開閉するとき、ガララッ ピンコーン・ピンコーン ゴトンッと連続して音が鳴る。そこで、「ガララッ」のタイミングで軽く栓を開け、「ピンコーン・ピンコーン」で炭酸を抜き、「ゴトンッ」で開けきれば、誰にも気づかれる事なく氷結を開けることができる。


気配を消せ。紳士の嗜みである。

③ニューデイズの袋に氷結を包め

貴方がもしニューデイズでそれを買ったなら、袋から出しては行けない。氷結を袋でカモフラージュすれば、周りは炭酸飲料を飲んでると錯覚する。飲み終えた後はそのまま袋に包んで捨てることもできる。あくまでもシンプルに、戦略的に。

④平然を装え

氷結を飲む際に最も肝心なことはここである。今まで数多くの仲間がここで命を落とした。ドラッガーの基本は"気配を消す"。あくまで氷結を飲んでいると感じさせない佇まいであること。もし貴方が炭酸飲料を飲んでいるように氷結を飲めば、人は氷結を飲んでると気づかないだろう。

大衆酒場、常磐線勝田行きに乗ろう

これがドラッガーの正しい常磐線と氷結の付き合い方である。この記事を読んで氷結を飲みたくなった貴方は是非、常磐線の暖簾を潜ろう。ニューデイズには氷結がオーソドックスなものから季節限定ものまで並んでいるし、チーズかまぼこ・サラミ・ホタテ貝柱・板チョコなどといったおつまみ類も充実している。そう。駅の売店自ら、宴を誘うように。


案じることはない。今日からあなたにも充実した常磐氷結ライフが訪れるだろう。

<TEXT/お雑煮>

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