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ー連載:トゥクトゥクドライバー・リックの『カンボジア好日』ー
こんにちは!
今日は日本で働いたことのあるカンボジア人の友人にインタビューをしてみました。
日本で技能実習を受けたピセットさん

プノンペンで働くピセットさん(左正面)
こんにちは。私は今年で28歳になるピセットと申します。大学で日本語を専攻しながら、休学をして技能実習生として2年間日本で働きました。日本へ行くまでは、携帯電話やwifiを販売するアルバイトをしていました。また、大学を卒業してから日本とカンボジアに支店がある車の整備会社に就職して半年働き、今年の7月に日本から帰国して、現在は、首都プノンペンで月曜日から土曜日まで車整備の仕事をしています。ありがたいことに、新型コロナウイルスによる影響はあまり受けておらず、順調に仕事をしています。
私の小さな頃の夢は歌手になることでした。今でも歌を歌うのが好きで、カンボジアの曲、日本の曲両方をよく口ずさんでいます。僕が仕事を通して学んだことは、実体験を通した経験や効率的な仕事の仕方です。その経験を生かして、いつか自分の会社作りたいです。
人生を変えた、本田選手との出逢い
さて、僕はなぜ日本で働こうと思ったのでしょうか?それは、サッカーが深く関係しています。サッカーカンボジア代表の監督が本田圭佑選手であることは知っていますか?彼は、選手でもあり、監督でもあります。彼とは、2度カンボジアで会いました。私が日本語を一生懸命に話していると、彼は目を見てしっかりと話を聞いてくれました。心が繋がった一瞬でした。
また、2011年に東日本大震災が起きた時の映像をテレビで見た時です。あの大きな災害により、たくさんの人々の命、住む場所を失いました。しかし、日本の人々はいつも力強く、力を合わせて、大変な時期を乗り越えて行っています。
日本は、特に美しい国です。バスに乗っても、ずっと窓から外の景色を見ていても飽きません。音楽、文化、食べ物、親切な人々など、私は、日本の全てが好きです。
日本で働いて気付いた、大切なこと
さて、そんな私が日本で実際に行き、働いた時のことを説明します。日本での2つの仕事を通して、カンボジアにはない日本の文化やマナーを学びました。日本では、間違えたら『申し訳ありません』とすぐに謝罪すること、そしてどんな小さなことでも『ありがとうございます』と感謝の気持ちを相手に伝える習慣が当たり前です。しかし、カンボジアの習慣では例え交通事故が起きても自分のミスを認めず、嘘をついて言い訳をしたり、相手のせいにする事も多いです。感謝の気持ちを忘れずに相手に伝え、小さなミスがあっても必ず間違いを認め、反省して謝罪することで、自分の行動に責任を持つ事ができます。また、それは他の人から信用される為にも大事なことです。
このように、日本を知り、日本語を学び、日本に暮らし、私の人生は大きく変わりました。これからも、日本で学んだマナーを大事にしながら周りの人々を大切にし、カンボジアと日本をより近い存在にできるような両国の架け橋になれるように努力し続けていきたいと思います。
<TEXT /トゥクトゥクドライバー・リック>