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熱海の坂道と、レトロな建築群に誘われて。気が付くと旧糸川赤線の岸辺へ……
伊豆半島の北東にへばりつくような、縦長の熱海市へと電車が滑りこんでいくとき、街の背後にある緑の起伏がどんどん近づいてくるのを眺めるのが常だ。到着後に改札を出て、入り組んだ坂を下りつつ散策をするのだが、乱立する魅力的な古い建物に幾度も足を止められてしまう。ただ浜に行こうとするだけでもかなり骨が折れる。そのためか、私の中の熱海が海の風景と結びつくことはほとんどない。結局、いつも終着点のない路地や小径に迷い込み、奇妙なほど郷愁を誘う時代の空気に囚われて……そこで長い一日を過ごすことになる。
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千葉県の黒歴史?「栄町」を探索する|暴力団の住処だったカオスな街の現在
50年代に国鉄・京成の千葉駅が移転するまで、栄町通りは二つの駅に囲まれた商店街として繁栄していたようだ。しかし今や、一帯は巨大ソープ街。その変貌ぶりを追ってみた。
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水運で栄えた松戸の赤線地帯「平潟遊郭」。歴史を語る、5本の柱
千葉県・松戸は、江戸川の水運の拠点としてだけでなく、水戸街道の宿場町としても栄えていた。そして当然のように、遊郭としての歴史も存在する。今回は松戸・平方遊郭の跡地を散策します。
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日本最大の遊郭「吉原」の現在|ソープランドの間に残る、江戸のおもかげ
かつて「一日で千両落ちる」とまで言われた江戸時代最大の遊郭、吉原。その遊郭文化は400年以上経った、令和の現在にも受け継がれている。
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成田参詣の精進落とし?成田山新勝寺の仲見世裏の赤線跡
千葉県の北東部に位置する成田山。初詣で有名な同地にも、赤線として多くの参拝客を集めていた時代があったそうだ。今回は観光地として整備された成田山の赤線跡を辿る。
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「小江戸・佐原」を歩く。レトロな街並みに潜む、花街らしき裏路地がシブい
江戸時代以降、水運で繁栄した街・佐原。令和の現在も当時の雰囲気を残す歴史的建造物が密集している、歴史好きにはなんともたまらない街だ。今回は、そんな観光名所として有名な街に潜む、花街らしき裏道をご紹介する。