漏れそうになる!バンコクメトロのトイレマークが攻めている件

投稿日:3月 14, 2022 更新日:

とある1月の昼下がり。シラチャからミニバンでバンコクへ向かっていた僕は、突然強烈な腹痛に襲われた。海外を旅していると、食文化の違いからかこういったことが度々ある。

地下鉄駅へ駆け込む…

バンコクのビジネス街に位置するスクンビット駅周辺

ミニバンはバンコクの市街地に入ると大渋滞に逢い、一歩も動かなくなってしまった。耐えきれず途中で降ろしてもらったが、悲しいことに、公衆トイレが浸透していない東南アジアでトイレ探すことは至難の業だ。

嗚呼、青天の霹靂!前のめりになってよろめきながら路頭に迷っていると、突然「鉄道駅には公衆トイレがあるのでは」と直感がよぎった。そうして僕は目に入った、バンコクメトロMRTのスクンビット駅に駆け込んだのである。

スクンビット駅はBRTアソーク駅と接続している(写真はBRT)

階段を駆け下り、小ぎれいな地下街を抜けると……あった!公衆トイレだ!どうやら、タイでは鉄道駅でも公衆トイレがないことが多いのだとか。スクンビット駅は周りに飲食店がテナントしていたため、その利用客に向けて設置されていたのかもしれない。俺はなんて強運なんだ。

「漏れそう」なトイレマーク

さあ、あと一歩でお花畑だ。しかし気が緩んだ直後、僕はもう一発大きなアッパーを食らってしまった。

ご覧いただきたい。このトイレマークを。

なんだこれは?

なんだこの、いまにも漏れそうなピクトグラムは!!

従来、トイレマークといえばレディー&ジェントルマンが手を横に直立した、“静的”なものであったはずだ。彼らの佇まいからは「まだ漏れませんよ」という心のゆとりすら感じ、僕はその度、安心してトイレに向かうことができた。

しかしどうだろう。このピクトグラムはレディー&ジェントルマンが、自らの股に手をあて、いまにも崩れ落ちそうな姿勢で立っているのだ。僕が人生で未だかつて出会ったことのない、なんと“動的”なピクトグラムなんだ!

そう、漏れるという焦燥は万国共通。まさにこれぞ、ユニバーサルデザイン。僕は駆け込まずにはいられないッ……。

モジモジマークはタイでメジャー

ちなみにスクンビット駅にはおにぎり屋がテナントしていた。「苗木」……

まぐろこんぶとか、しいたけとか、日本人も気になる品揃え

さて、この漏れそうなトイレマークだが、バンコクのMRTユーザーにはおなじみなのだとか。それどころか、ショッピングセンターや公共施設でも目撃例があるようで、タイでは案外メジャーなピクトグラムらしい。

国が変わればトイレも変わる。旅先で用を足す時は、ピクトグラムを意識してみると楽しいかも?

<TEXT/お雑煮>

 

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