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ー連載:トゥクトゥクドライバー・リックの『カンボジア好日』ー
こんにちは。シェムリアップのトゥクトゥクドライバー・リックです。
カンボジアの結婚式について紹介します。
カンボジアの結婚式は数日にわたって開催される

リックさんの友人の結婚式(提供:トゥクトゥクドライバーリック)
結婚は、クメール語で「リアッカー」と言います。
カンボジアでは、田舎を中心に親の決めた人と結婚する事が昔からの伝統としてあり、好きな人や恋人がいても結ばれず、顔も見たことのない親の決めた知らない人と泣く泣く結婚する人も多くいるようです。そのせいか離婚率が高いのではないかと言われています。
しかし、最近では恋愛結婚も増えています。
ジュンブライドとよく世界中で言われていますが、カンボジアでは毎年11月から3月にかけて結婚式が行われます。日本では、結婚式は1日ですが、カンボジアでは家族に関するお祝い事や行事を数日に渡って開催します。
場所は、新婦の村で行う事が多いですが、プノンペン等の都会ではホテルや結婚式のための会場で行われる事も増えています。 アンコールワット遺跡群の中を移動している最中に村を通りかかると、大音量のスピーカー音楽が聞こえてくる事がよくあります。それは、結婚式もしくはお葬式でしょう。
新たな人生のスタートである結婚式、人生の旅立ちを見守るお葬式の見分けはテントを見ると一目瞭然です。結婚式はピンク系、お葬式は白黒です。遺跡観光でトゥクトゥクに乗った際は、メインの遺跡だけではなく、道中の何気ない村の様子などカンボジアの文化、日常に触れてみてください。
日程は占いで決まる?カンボジアの結婚式の伝統について
結婚式について、話を戻します。カンボジアの結婚式は昔は3日間でしたが、最近では費用がかさむ事を考慮して、大体1日もしくは2日間で行われます。一般家庭の結婚式では200人から300人を、お金持ちの家庭の結婚式では1000人から3000人をそれぞれ招待します。そして、結婚式の費用は全て旦那さんが持ちます。
なので、子どもが息子ばかりの家庭では、結婚するために結納金、結婚式の費用がかかるので大変です。結婚の為のお金がなく、結婚できない友人が何人もいます。
カンボジアで結婚する際は、まず親族だけが集まる婚約式が行われます。まず、新郎は新婦の家族へ結婚を許してもらう為、友人や親戚を引き連れ新婦の家まて結納金や結納の品々を持って歩いていきます。両親に挨拶をして、聖水を振り掛け赤い糸を結び、お互いに指輪の交換をします。最後に、御供物をして僧侶にお祈りをしてもらいます。それが終わると、占いで結婚の日取りを決めます。
結婚式に向けて、肉、野菜、フルーツ、飲み物、結婚式会場、衣装、ウエディングソング、結婚式への招待状、結婚式の際の付き人であるブライドメイトを新郎新婦それぞれが声をかけて探します。次回は、結婚式当日、披露宴について説明をします。
<TEXT/トゥクトゥクドライバーリック>