売れ残った年賀状はどこへ行くの?その悲惨な運命とは

投稿日:12月 22, 2019 更新日:

年賀状_HP

 年の瀬真っ只中、この時期になると年内の仕事や大掃除など、やる事づくしの大忙し……そんな年の瀬のMUST DOといえばやはり「年賀状」ではないか。

 日本郵便では12月15日から2020年用年賀状の引受を開始。元旦に必着するためには25日までにポストに投函する必要がある。雑貨店や郵便局では、今が年賀状販売のピークで、多彩な柄の年賀状が飛ぶように売れている。

 ところでこれらの多彩な年賀状は、売れ残ってしまったら何処へ行くのだろう。人気の柄はともあれ、不人気の柄のものは毎年大量に売れ残っているはずだ。しかし、年賀状などのハガキ類は換金性が高い。まさか裁断機にかけて処分……なんてことは、ないよな?

売れ残った年賀状の行方とは

年賀_門松

※画像はイメージです(ぱくたそより掲載/以下同じ)

 実は、そのまさかなのだ。売れ残った年賀状は原則的に、日本郵便が回収・処分することになっている。再生紙を使用しているためリサイクルして再活用する方針のようだが、一部では「ハガキなどとしてではなく、段ボールとして再利用されている」「コストに見合わないためそのまま焼却処分しているのでは」と言う声も聞かれる。

 ちなみに年賀状の売れ残りはかなり深刻な問題だ。郵政民営化直後の2008年には3億枚が売れ残り、これをきっかけに日本郵便社員による年賀状のノルマ戦が激化。どうにかして売り切ろうと、社員自ら自腹を切って金銭ショップで換金するという行為が激増し、毎年5億枚もの年賀状が使われずに払い戻されている。一枚あたりの最低価格は62円なので、毎年およそ31億円相当もの年賀状が水の泡になっているということだ。勿体ねえ……。

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