赤線を匂わす“丸窓”酒場
緑の格子と黄色の背景もマッチしていてなんとも芸術的。ここだけ時が止まっているような静寂さだ。
よく見ると、「小料理 七五三」の文字が。
隣には、「シェアハウス NOBOTAN」。朝日新聞の看板が昭和の香りを感じさせます。
細い路地も、その当時の名残を感じれずにはいられない。
閉店している居酒屋が多い通り。赤い提灯が哀愁漂う。
新道通りに面する「お食事処 東洋」。立派な木製の建物は、整備されているので今も現役かもしれない。太陽の光が良い具合に入ってきた。
同じ建物内の一階には、「パブ スナック 東洋」。表にあるお食事処と同じ名前が使われている。昼はお食事処、夜はパブといった感じだろうか。
扉の取っ手の斜め具合が、赤線ではよく見かけるカフェー調のつくり。
裏路地には他にも色々…
裏道を散策していると、「風俗環境浄化重点地区」の看板が駐車場につるされている。この看板が成田に花街の文化があったことを証明しているようだ。
他にも、「CLUB July」のネオンの跡。昼なので存在が薄いが、夜になると輝いていたのだろうか。
「三福」と何度も重ね書きされたと思われる異様な看板。
縦にも横にも重ね書きの跡が残り、何があったのか気になる。
人が集まるところに花街の歴史あり
成田参詣は、江戸時代には富士講の次に人気があったと言われる。私も成田街道を完歩した経験があるが、目的地である成田山で最後遊ぶことができたら疲れも吹っ飛ぶだろうと思う。
成田山新勝寺の方の玉垣には当時の屋号が残っているそうだが、確認するのを忘れてしまったので、近いうちにまた探索したい。
観光地として名高いので、いつまで赤線の建物があるかわからない。ぜひ、成田参詣をした際には立ち寄ってみてはどうだろうか。
<TEXT/明里>