「変わる廃墟展2020」イベントレポート。廃墟が見せる朽ちていく美しさに魅せられて

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「廃墟」と聞くと皆さんは、どのようなイメージを抱くだろうか。

怖い、不気味など…ネガティブな印象を持っている方も多いのではないか。

2020年3月、「廃墟」に特化した写真展が開催されると聞いた。しかも、今までの概念が180度変わる廃墟の展覧会だという。
今回の記事は、廃墟にあまり興味が無い友人を誘って廃墟の写真展を鑑賞をしてきたレポートだ。

「変わる廃墟展2020」とは??界隈では有名なイベント?

変わる廃墟展2020

実は「変わる廃墟展」は、以前から日本各地で開催されている人気イベント。
廃墟の概念が変わる合同写真&物販展として多くのファンを魅了している。

2020年は、3月14日から新4月12日まで、東京・浅草のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO」で開催された。その後、6月から名古屋で開催される予定だ。新型コロナウイルスの影響で日程が変更になっているの可能性もあるのでご注意。

出展作家は総勢15名。Twitterやインスタ、ウェブなどで廃墟の美しさを発信している写真家の方々の渾身の作品を堪能できる。

また、「変わる廃墟展2020」の公式図録やポストカードなど、会場限定グッズの発売にも注目が集まる。

入場料は600円(3歳以下は無料)。さらに、展示作品の写真撮影もOKとのことで、SNSでシェアをしている方も多い。

廃墟の美しさを感じる写真展の作品

東京・浅草のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO」

東京都台東区・浅草橋。JR総武線浅草橋駅から歩いて10分ほど。無機質な建物に、何やらオシャレな看板が待ち構えている。

変わる廃墟展2020の看板

訪れたのは3月だったが、新型コロナウイルスの対策のため、マスク着用必須。
徹底した予防と、落ち着いた雰囲気が印象的だった。

チケット代を払い、展示室に入るとまず目に入ってくるネオンの「TODAYS GALLERY STUDIO」の看板。

写真は、壁やパネルに作家ごとにまとめられて展示されている。

展示の様子

ひとつひとつの写真も素敵だが、複数の写真が集合してひとつの作品になっているような気がした。

下のように、展示写真の横に作家の詳細があるのでわかりやすい。新たな出会いがあるのも楽しい。

 

 

 

作家の方々の廃墟に対する思いを見ると、様々な価値観があることに気づく。

 

心を動かされた廃墟・4作品

素敵な写真がたくさんあり選びづらいが、強く心を動かされた4作品を以下にご紹介。

ジェットコースター

廃墟遊園地はどうしても惹かれるものがある。
今にも動き出しそうな迫力。たくさんの人で賑わっていた当時の記憶が蘇ってきそう。

駄菓子屋?

看板などがそのまま散財している風景に、時の流れの重さを感じる。
駄菓子屋とみられるお菓子の箱ひとつひとつをゆっくりと鑑賞したい。

階段

吸い込まれるような、渦巻き状の階段。
こうした構図で写真が撮れることも感動だが、もはや廃墟が芸術的。

柿…?

柿を思わせるモチーフの廃墟。
廃墟は怖いものだけでなく、こうした可愛らしい作品もあるということがわかる。

廃墟の概念が変化するきっかけになっただろうか…?

廃墟の美しさの広がり

展覧会では、実に様々な方がいた。
男性だけでなく、女性の方も多い。1人でじっくりと鑑賞している人もいれば、友達、カップルで楽しんでいる人も。

実は私は、中学生の頃から廃墟関連の写真集を図書館で借りてきては眺めるくらい廃墟好きだ。
しかし、その趣味を明かすことはほぼなく、理解してくれる人は少なかった。
完成された綺麗な空間より、朽ちていく瞬間に美しさを感じる。

近年、廃墟に対する価値観が変化し、注目されてきていること、今回のようなイベントで廃墟の美しさが広まることを嬉しく思った。

<TEXT/明里>

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