「立石バーガー」の“手作り自販機”でハンバーガーを買う

投稿日:11月 30, 2019 更新日:

立石バーガー_POP

 およそ15年ほど前になるだろうか。父親に郊外のアスレチックに連れて行かれた時、最寄りの駅前にハンバーガー専用の自販機があって、そこで買ってもらった味が忘れられない。というか、ハンバーガーを自販機で買う、という行為が忘れられない。

 今となってはセントラルキッチンの廃業で、ほとんど見かけなくなったハンバーガー自販機。しかし東京には未だ、自販機でハンバーガーを提供するお店が現存する。それも、“手作りの”自販機でだ。

 そんなお店がこちら。東京・立石の「立石バーガー」である。

立石といえばここ。立石バーガー

立石バーガー_外見
「立石バーガー」は昔ながらの佇まい。店舗左手に手作り自販機が

 京成線・堀切菖蒲園駅から徒歩10分。平和橋通りに沿って歩くと妙源寺交差点の近くに、こじんまりとした昔ながらの佇まいの店舗がある。入り口の左手に何やら独特な赤い装飾(?)が見えるが…そう、ここが「立石バーガー」だ。そして、この赤い装飾こそ立石バーガー名物・手作り自販機である。

「手作りの自販機ってどういうこと?」と不思議に思う方もいるかもしれない。しかし店舗についた瞬間、明らかにハンドメイドな佇まいの自販機を見て、「ああ、手作りだ」と思わず腑に落ちること間違いないだろう。

手作り自販機、その仕組みは

立石バーガーの手作り自販機

 手作り自販機はプラ板の保護カバーにメニュー、陳列棚、取り出し口が設けられた簡素なもの。しかし侮るなかれ。「誰でも立石バーガー自販機」と大きく書かれたデザインは「ほっかほかバーガー」や「グーテンバーガー」などといった、往年のハンバーガー自販機を彷彿させる佇まいだ。これは紛うことなき、正真正銘のハンバーガー自販機である。

 メニューはチキンカツバーガー・トンカツバーガー・ハムカツバーガー・立石バーガーの4種類(すべて100円)。今回はこの中で最もオーソドックスな立石バーガーをいただくことにする。100円玉を投入口に入れて、ボタンを押すと……ゴトンッ!陳列棚の蓋が開いて、すごい速さでハンバーガーが落ちてきた!どうやら、ボタンと陳列棚が連動していて、ボタンを押すとハンバーガーが落ちる仕組みになっているようだ。

 ちなみに、この自販機は3世代目の“新型”だ。初代「立石バーガー自販機」と2代目「ロイヤル立石バーガー自販機」は以前、店主がハンバーガーからモッチーピザ(餅の上にチーズと具材を乗せた鉄板焼き)に業態転換した時になくなってしまった。(現在、モッチーピザの提供は終了している)

 さらに言うと初代と2代目は、お金を入れると店主が紐を引っ張ってハンバーガーを落とす手動式であったため、全自動式の自販機は3世代目で初となる。ようやく“自動販売機”と大々的に謳える訳だな。

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